銅像などの美術銅器(ブロンズ)は、酸性雨・鳥の糞などによる腐食や
外部からの衝撃による破損などにより目に見えて傷んでくる場合があります。
傷んだ箇所を放っておくと、さらに酷い傷みへと進行していきます。
そうなる前に、梶原製作所へご相談下さい。
周辺環境が分かるものや、写真(全体像・傷んだ箇所等)などがございましたら、
より詳しくお見積もりすることができます。
お見積もりは無料ですので、弊社までお気軽にお問い合わせ下さい。
※修理・修繕に係わる費用は、破損の状態や取り付け場所の条件により変動
いたしますので、別途お見積もりさせていただきます。
お問い合わせ ◆ 株式会社梶原製作所 本社 ◆
TEL:0766-23-0279
<お電話受付時間>9:00〜17:00
※定休日:日曜、祝日、土曜不定休
FAX:0766-24-9889
●妙覚寺様 燈籠の修理例
この修理例では、「溶接等による補修」・「欠損パーツの作製」・「内部補強」
「表面処理」・「再着色」などの作業を行っております。
●金龍山浅草寺様 六角型吊灯籠の修理例
この修理例では、「内部補強」・「表面処理」・「再着色」などの作業を行っております。
銅像・胸像は青銅製(ブロンズ)の鋳物です。鋳造後に、内部保護のための
緑青を表面に出させ、その後に顔料を塗装し、更にワックス掛けをして
お客様にお渡ししております。
表面の顔料は時間経過とともに徐々に取れていき、本来の緑青の色合いに
変化してきます。お手入れ方法により、色合いの変化に違いが出ます。
こちらの方法にてお手入れしてして頂き、長年月美しい状態を維持して
頂ければ幸いです。
お手入れの頻度
●半年に一回を目安にしてください
【注意事項】
*周囲で殺虫剤を散布する時は、薬剤が掛からないようにシートで覆う等の
養生をお願いします。養生ができない場合は、散布後できるだけ早く銅像の
メンテナンス(2)の1~4の作業をして下さい。
*鳥の糞が付着した場合は、速やかに布やたわしで水洗いして除去して下さい。
水洗いでは、表面に残っているワックス分まで落とす必要はありません。
色むらを防ぐ為、糞を除去したら、全体にわたり銅像のメンテナンス(2)の
2~4の作業をして下さい。
ご準備していただくもの
お手入れに使う道具について
使ってもよいもの 使ってはいけないもの
布 ⇒ ○柔らかい布 ×硬い布
・タオル ・日本手ぬぐい
・古肌着 など ・ゴワゴワした布
ブラシ類 ⇒ ○柔らかいもの ×硬いブラシ
・亀の子たわし ・ワイヤーブラシ
・歯ブラシ
ワックス ⇒ ○自動車用ワックス ×コンパウンド入りのワックス
(コンパウンドなしのもの) 【注意】
コンパウンドは研磨剤です。
表面の顔料が取れてしまう恐れ
があります。
ここからは、実際の作業手順になります。下記の[1]~[4]の順序で行って下さい。
[1] 水洗い
布やたわしで全体を水洗いし、埃や汚れを取り除く。
<ポイント>
1.布でやさしく水洗いし、汚れを落として下さい。
2.汚れが酷いときは、たわしを使用して下さい。
3.雨の流れた筋のような跡は、周囲の色に対して
目立たなくなるようたわし掛けを行って下さい。
4.凹部分は、歯ブラシを使用して下さい。
[2] 布で拭き取り
乾いた布で水分を拭き取り、乾燥させる。
<ポイント>
1.柔らかい布をお使い下さい。
2.十分乾燥したことを確認して下さい。
[3] ワックス掛け
乾燥後、ワックスを布に染み込ませ、薄く満遍なく塗る。
<ポイント>
1.銅像に水分が完全に残っていないことを確認してから作業して下さい。
2.ワックスは、薄く延ばしながら塗って下さい。
[4] カラ拭き
乾いた柔らかい布で拭き上げる。
<ポイント>
1.乾燥した、柔らかい布を使用して下さい。
2.ワックスの白い塊が凹部分に残っていないことを確認して下さい。
*カラ拭きすることで綺麗な光沢に仕上がります。